きのう、岐阜県の世界遺産・白川郷でスペイン人観光客がクマに襲われケガをしたことを受け、現場周辺ではワナが設置されるなど警戒を強めています。

(柳瀬晴貴記者)
「岐阜県白川郷です。多くの外国人観光客で賑わうこの道路の周辺にクマが現れたということです」
白川村によりますと、きのう午前8時半ごろ、合掌造りの家屋が並ぶ白川郷の集落の一角で、スペイン人観光客の40歳の男性が体長1メートルほどの「ツキノワグマ」に右腕をひっかかれ軽いケガをしました。
白川村は警察、猟友会と周辺のパトロールを続け、現場近くにワナを2か所設置したほか、クマの目撃情報が多い展望台に通じる遊歩道をすべて通行止めにしました。


(ニュージーランドからの観光客)
「バスで(クマのことを)伝えられたから気を付けたい」
(群馬からの観光客)
「考えられない」
けさ、近隣の学校では車で児童を送り届ける保護者の姿も見られました。
(保護者)
「人を襲うクマがいるのは、保護者としては不安で心配」

現場近くには田畑が広がり、白川村はクマがエサを求めて人里におりてきたとみています。
村内では今年度、クマの目撃情報がすでに昨年度の倍以上にあたる、90件寄せられていました。
