定番の寿司ネタ「マグロ」にも変化が現れているといいます。

(桜すし本店 大将・長嶋宗廣さん)
「本マグロの子どもが豊漁。本来6月頃に島根や鳥取沖でとれていたが、今頃になって新潟や富山で豊漁。時季も産地もずれている」

20キロより小さい本マグロの幼魚「メジマグロ」が豊漁で市場で安く出回っていることから、逆に懸念していることがあるそうです。

(桜すし本店 大将・長嶋宗廣さん)
「大人になる前にとられちゃうと、(今後)大人が減っちゃう危険性もある。うれしいニュースばかりでもない」

カツオについては長嶋さんも気仙沼からは全く入らなくなったといいます。

(桜すし本店 大将・長嶋宗廣さん)
「きょうは長崎でとれたカツオを入荷しているが長崎でとれたカツオは戻りガツオとは違って、脂が少なくさっぱりしている」

例年、戻りガツオがおいしいこの季節にそれを提供できないという異変。旬に敏感なすし店の職人さんたちも首をひねるばかり…。

(小川アナ)
「海が変わっていくことはどう思う?」

(桜すし本店 大将・長嶋宗廣さん)
「心配ですよね。(ネタを)オススメするタイミングも、お客さんが昔のイメージを持っているので。(入荷が)ないときに『これくれ』というお客さんもいて『今ないんです』と言わなきゃいけないので大変」