この台風は18日(月)に台風まで発達する予想が出ていました。しかし、その後、発達はしない予想に変わっていました。そこからまた一転、きょう(木)になって、再び台風まで発達する予想に変わったのです。

なぜ、台風になる見込みになったのか?原因のひとつは「海面水温」です。

27℃で台風は発生・発達するといわれますが、東シナ海などは29℃以上となっています。

海面水温が高いと、台風のエネルギーになる暖かく湿った空気が入り、熱帯低気圧は発達しやすくなります。そのため台風まで発達したとみられます。

多くの台風は、日本のはるか南で発生し、日本列島に近づくまで4~6日はかかりますが、今回の台風は”日本近海”で”いきなり”発生し、”上陸する”見込みです。

過去にこのような台風はあるのか?

2019年7月に発生した台風6号は、沖縄の那覇より緯度が高い北緯28.5度で発生し、わずか28時間で三重県に上陸しました。

1999年の台風16号は志布志湾で発生して、わずか2時間で上陸。

1973年の台風6号は、熱帯低気圧と台風を繰り返しながら、台風まで発達した後5時間で熊本県に上陸した例も。

このように過去には、わずかな時間で上陸したこともありますが、近年は地球温暖化の影響で、海水温が高いエリアが北上し、日本付近で台風が発生したり、発達した状態で台風が接近することが、しばしばあります。10月までの台風シーズン中は、特に情報をこまめに入手するようにしてください。