スリランカ人女性が、名古屋入管の施設で亡くなった問題で、 国が監視カメラの映像を提出する意向を示したことが、弁護団から報告されました。

弁護団による報告会は23日午後に名古屋市内で開かれ、去年3月に名古屋入管の施設で死亡したウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族や支援者ら、あわせておよそ50人が集まりました。

ウィシュマさんの遺族は、「適切な医療措置がとられなかった」と主張し国に損害賠償を求めていて、裁判ではウィシュマさんが亡くなるまでの2週間分の監視カメラの映像を提出するよう求めていました。

弁護団は23日、国がおよそ5時間分の映像を、画面上に必要な加工をしたうえで、提出する意向であることを支援者らに報告しました。

国の方針を受けて、ウィシュマさんの妹のポールニマさんは、「姉の死の真相解明に向け一歩前進し嬉しく思う」とのコメントを出しました。