「娘が思っていたような駄菓子屋を」娘の夢を実現するため店を再開

三津子さんが、明優美さんの部屋で見つけた1冊のノートを何気なくめくってみると、そこには思いがけないことが書かれていました。
『お母さんが駄菓子屋をやっているけど、私も大きな駄菓子屋を開きたいです』
将来、母親の駄菓子屋をもっと大きくしたいという明優美さんの夢が綴られていたのです。

(きまぐれみつや・辻三津子さん)
「ガヤガヤするし明優美は嫌がっているかもと、そんな思いもあったけど、ノートを見たときびっくりして嫌がってなかったんだと。明優美がこう思っているなら駄菓子屋を再開して、明優美が思っていたような駄菓子屋ができたらいいなと思いました」

三津子さんは駄菓子屋の再開を決意。夫の光夫さんが勤め先を退職した2021年11月、
ようやく実現にこぎつけました。
(三津子さんの夫・辻光夫さん)
「明優美は好きなことをやってくれればいいと思っていましたから(店を再開して)よかったかなと思っています」

明優美さんが亡くなって19年。店には、母親になった明優美さんの同級生が子どもを連れて遊びに来ます。もし、明優美さんが生きていたらこんな感じなのかもしれないと思いながら同級生と言葉を交わします。そして、亡き娘の夢から作られた小さな駄菓子屋さんのこれからを話しました。

(きまぐれみつや・辻三津子さん)
「もっと広い所にみんなで自由に遊べる駄菓子屋を目指して頑張りたい」
駄菓子屋を大きくする夢を持ち、今日も子どもたちを迎えています。
CBCテレビ「チャント!」11月16日放送より