最低輸入量の“枠内”で拡大 「良かった」
(稲垣さん)
「最初は“コメ市場開放”という話もあったので、どうなってしまうのだろうと心配はあった」

政府は「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みで毎年、約77万トンのコメを海外から無関税で義務的に輸入しています。そのうち、昨年度はアメリカが34万6000トンと半分近くを占めていて、今回の関税交渉ではこの割合を今後、増やしていくことで合意しました。

(稲垣さん)
Q.枠内での話で、全体でコメが増えるというわけではない結果だったが?
「すごくいい結果なのかなと思う。コメ農家としても良かったのかな。安いコメが多く入ってきてしまうと、そちらにどうしても足を引っ張られてしまう」
Q.一方で、関税交渉の交渉カードの中にコメが組み込まれていたが?
「政治的な駆け引きに農業が使われていくのは、どうなのかなと思う。政府には現場で生産していけるような政策を打ってほしい」
