日本一目指した「箕面動物園」宝塚市の新しい動物園への移設で閉園に
(1)“レンガ造りの穴”の正体
「箕面温泉スパーガーデン」ができる前、同敷地には明治43年に造られた「箕面動物園」ありました。「上野動物園」「京都市動物園」に次ぐ日本で3番目に古い動物園で、日本一の動物園を目指し、広大な敷地にはライオンやトラ、ラクダなど多くの動物がいたそう。
動物だけでなく、観覧車もあるほどのスケールを誇りましたが、宝塚市の新しい動物園に移設するのをきっかけに大正5年に閉園したとのことです。
(2)“給水設備らしき建造物”の正体
昔の給水設備ではなく「この地に温泉が出たことで、温泉を汲み上げている」とのこと。
「箕面動物園」の閉園から35年後の昭和26年、温泉施設として「箕面観光ホテル」が開業。さらにその14年後、周りにプールや遊園地ができ、一大レジャー施設となる「箕面温泉スパーガーデン」が誕生しました。

(3)対岸から川を跨ぐ“ケーブルカーらしき痕跡”の正体
当時使われていた、「箕面温泉スパーガーデン」専用のケーブルカー。たった100mしかなく、日本一短い鉄道と呼ばれ話題を呼びましたが、エレベーターができたことで廃止になりました。
(4)西エリアに眠る“廃道”、“連なる鳥居”と“神社”の正体
最初に探索で歩いた謎の廃道は、動物園があった頃に造られた道を整備してできたかつての遊歩道。しかし、レジャー施設が完成したことで使われなくなりました。
また、当時はホテルでの事故が多かったため、災いをなくすために神社を建立。ホテル開業後から現在も参道は使われており、従業員が月に1度参拝して神社を綺麗な状態に保っていると言います。

(5)西エリアに残る“白い橋”の正体
最初の探索で見つけた、敷地の中央から西に向かってのびる白い橋は、プールへ行くために造られた専用の橋だったそう。橋の親柱には、銘板があった痕跡も。かつてプールがあった場所には、現在マンションが建っています。
残念ながら“廃墟”の謎は解明できませんでしたが、「おそらく従業員寮なのでは」と鹿取さんは推測します。
2024年8月20・27日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より