巨大地震に備えて住む場所を変えるという動きも出始めています。津波が到達しない所に住む、民間主導の「高台移転」に注目です。

三重県の隣、和歌山県新宮市で家族4人で暮らす仲大樹さん(36)。

津波のリスクを避けるため、2年半前に海から遠い場所に家を建てました。

(仲大樹さん)
「1人目が生まれた時は海の近くで住んでいた。一刻も早く高台に行きたいと思っていた」

新宮市は南海トラフ巨大地震が起きた際、最大で14メートルの津波が予想されている海沿いの町。

仲さんは以前、海までの距離わずか100メートルほどのアパートで暮らしていました。

(仲大樹さん)
「家を出ると、まず海が見える状態。津波という怖さがありますので…」

今の場所は津波の想定浸水域から外れています。

仲さんの家を建てたのは三重県尾鷲市のハウスメーカー「アサヒ住宅」。この会社は三重県の南部や和歌山県で津波のリスクが低い高台や山側の注文住宅を販売していて、これまでに約256軒を手がけています。