能登半島地震から1年以上経っても、手つかずの家が残る輪島市の渋田町。

市は住民の同意があれば、復興の選択肢に集約化もかかげていますが、住民からは本当に集約化が良い方向か疑問を投げかける声も…。

あの地震から1年以上、時間が止まってしまったかのような町が。

輪島市南志見地区の渋田町。水道も電気も復旧せず、今は誰も住んでいません。

地震で自宅が全壊した兼業農家の川岸修一さん。田んぼや用水路も壊れ、生活の糧まで失い、今は100キロ離れた金沢市のアパートに身を寄せています。

(川岸修一さん)
「この状態じゃ戻って来れん。(自宅が)公費解体されて、この状態になったはいいけど、道もこの状態で水道も来ないってなれば、この先に進めない」

提供:大宮仁之さん

追い打ちをかけたのは去年9月の豪雨でした。唯一残った作業所も浸水し、地震では助かったアルバムも水浸しに…。

ここでの生活再建を希望していますが、国が向かっているのは別の方向のようです。