1200人以上が死亡した「昭和東南海地震」
Q.開催が危ぶまれるという話も聞いたが、その時はどういう話し合いがされた?
(熊野市観光協会 中平孝之会長)
「延期すると決めても、いつまで延期したら大丈夫なのか。避難誘導をするボランティアを増やすとか、やれる限りの対応はした」


市と観光協会は、避難経路の標識を新たに設置。
さらに、避難場所を示した地図を初めて配布するなどの対策をとって、なんとか通常通りの開催に。
(名古屋大学 鷺谷威教授)
「予定通り開催されたのは、正しい判断だと思う。臨時情報が全くない時でも、大地震が起きる可能性はゼロではない」
南海トラフ沿いではプレートが沈み込み、これまでも巨大地震が繰り返されてきました。約80年前の1944年12月7日に起きた「昭和東南海地震」は、熊野灘が震源でマグニチュード7.9。強い揺れや津波で1200人以上が死亡しました。

