貫通しなかった「千石トンネル」

「日高横断道路」が分断されている突き当たりまで行ったという松村さん。その場所には、「千石トンネル」と書かれたトンネルの坑口があったそう。トンネル内の照明や非常電話に使うはずだった電気ケーブルが、どこにもつながることなくむき出しの状態になっています。

トンネル内は、照明はないものの完成形に近い状態。非常電話と非常ベルを設置する場所に掘られた「切り欠き」と言われる窪みなど、未成道ならではの痕跡も見られたと言います。

入口から1kmほど奥へ進んだ先は、壁があり行き止まりに。トンネルは貫通しておらず、壁にはボーリング調査に使われた直径5cmほどの小さな穴が残っていました。

松村さんが山越えしてトンネルの反対側を確認したところ、土砂崩れで荒れた状態だったそうです。

1月16日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より