美濃エリアに泊まらず“通過地点”に

例えば、長良川の鵜飼で知られる観覧船のりば近くの岐阜市川原町。

美濃和紙を使った伝統産業の和傘や水うちわの店など、高山市と同じく風情漂う古い町並みが魅力ですが、観光客の数は決して多くはありません。この町の老舗旅館「十八楼」の代表は…

(十八楼 伊藤豊邦 専務取締役)
「名古屋で泊まるか、美濃エリアで泊まるかで、名古屋で(宿が)取れると、こちらに泊まらず通過地点になってしまうことは、よく聞く。宿泊につなげないと、経済波及効果に雲泥の違いがあるので、宿泊につなげる努力が必要」

実は、岐阜県を訪れる観光客は、美濃地方を中心に日帰り客が多く、県全体でみても8割以上が日帰り客。平均消費額は約3800円と、宿泊客の7分の1に過ぎません。観光客の人数が多い割には、あまり潤っていないのが現状です。

こうした課題に対して、県知事選の候補者の考えは…