海外の基準値は?指摘される健康リスクは?

(若狭アナウンサー)
海外の基準目標値というのは、どんな感じなんでしょうか?

(大石アンカーマン)
PFASの中にはPFOSとPFOAの2つがあって、製造・販売などは国際的に禁止されているんですが、日本は2つを合わせて50ナノグラムなんです。
アメリカは2つがどちらも4ナノグラム、イギリスはどちらも100ナノグラム、カナダは25種類のPFAS合わせて30ナノグラム、ドイツは段階的に数値を下げていこうと考えていますので、日本は海外と比べると緩いんじゃないかということも言えるわけなんですね。

では、健康被害に関してはどうなのか、これは一番気になるところだと思います。京都大学の原田浩二准教授に聞きました。
腎臓などの「発がん性リスク」、そして「甲状腺の疾患」、子どもが生まれた時に低体重になってしまう、こんな影響も指摘されています。

対策としては「長期的に体内にPFASが蓄積するリスクを減らす必要がある」としているんですね。
この問題に関しては皆さんの不安も広がっていると思うので、国にはしっかりと丁寧に説明してほしいと思います。

CBCテレビ「チャント!」2024年12月4日放送より