高齢者の「働き控え」を防ぐには

(大石アンカーマン)
「高齢者の働き控え」につながってしまうんですね。では、対象となる人は何人ぐらいいるんだろうということで調べてみました。
そもそも働く年金受給者は300万人を超えています。その6分の1の50万人が年金減額の対象になるんですね。
では、これを見直しましょうということで、今この「50万円の壁」をずらして62万円に引き上げましょう。71万円まで引き上げましょう。そもそも、この制度は廃止しましょうという案が出ているんですね。
ただし、これ全部財源が必要なんです。特に廃止する場合には新たに4500億円の財源が必要で、これを誰が負担するのかということになります。

これは日本の事例ですが、海外は一体どうなっているのか見てみましょう。
アメリカ・イギリス・ドイツの場合、66歳以上になっても収入額によっての減額がないんです。
日本と事情が違うので一概に比較はできませんが、そろそろ日本もシステムを考え直す時期が来ているのかもしれません。
(若狭アナウンサー)
「年金50万円の壁」の行方についても今後注目です。