(若狭敬一アナウンサー)
今回は「年金50万円の壁」について取り上げます。「働き控え」の背景には、今の国の税の制度もあるんですよね。

(大石邦彦アンカーマン)
これは65歳以上の働き方の問題なんです。
今の日本の労働人口は、過去も、そして未来の推計も減っていて、経済産業をになう労働力の人口不足が深刻化しているため、国はこれまで以上に外国人労働者やパート従業員、高齢者などを今後の支え手として挙げています。

しかし、働きながら年金を受給している高齢者には「50万円の壁」というものがあります。

これは何なのか。65歳以上で働いている人は年金がもらえますね。例えば20万円もらえたとします。

そして賃金を40万円もらうと、月額は60万円になります。

ただ「50万円の壁」が存在してしまうので、この壁を越えた分の半分を減額する。今回の例で言うと5万円が減額されて、60万円だったのが55万円になり、「減ってしまっては困るよ」という話ですよね。

(若狭アナウンサー)
まだまだ65歳って元気な方が大勢いらっしゃいますから、働く意欲が失われるということになりますね。