愛知県大府市の農園は、実りの季節を迎え、ブドウ狩りを楽しむ親子の姿も。

この農園ではおよそ20品種のブドウやミニトマトなどの野菜を栽培していますが…
(サグワットファーマーズ常務取締役 松村凌太朗さん)
「きついですね。資材とか肥料とかが高騰していることが一番困っていること」
物価の高騰で、袋や段ボールなど、出荷する野菜や果物の梱包に使う資材の仕入れ値が上がっているのです。
(サグワットファーマーズ常務取締役 松村凌太朗さん)
「この袋や紙のかさなどが1枚あたり10%上がっています。2万枚くらいこの畑だけでも(袋を)かけるので数十万円。値上がりだけでも3桁(万円)くらいいくかもしれない。涙を流しながら高い資材を購入するしかない」
品質を守るために欠かせないこれらの資材。
倉庫を見せてもらうと、そこには大量の段ボールが。価格の上昇を見越して、およそ2年分を買い込みました。
(サグワットファーマーズ常務取締役 松村凌太朗さん)
「毎年価格表をもらうが、(ことしは)価格表を見て、「えっ」思いながら。結構びっくりするぐらい上がってます」
資材の高騰は、販売価格にも影響しています。
(サグワットファーマーズ常務取締役 松村凌太朗さん)
「去年より(100)グラム単価で20円上げています。これだと470グラムなので708円。90円ぐらいの値上げしてます。これ以上資材(の価格)が上がってしまうと、来年もまた値上げをしないといけない」
こうした現状に大府市も動きました。
(大府市農政課農業振興係 村瀬晋介係長)
「市内の農業者から、資材の値段が上がっているという要望があり、その経費に対して補助をするものになります」
大府市は8月、価格が上昇した出荷用の梱包材の購入費の最大2分の1、10万円を限度に補助すると発表。畜産の配合飼料の購入費についても、補助するというころで、市議会で可決されれば実施される予定です。
(サグワットファーマーズ常務取締役 松村凌太朗さん)
「一日でも早くやってほしいです。支出だけが増えていくだけなので、こういう補助があって、なおかつ単価が上がってくれると僕らも安心して生活ができる」