親戚は敵同士「戦争を美化しない」
愛知県尾張旭市に住むカナダ人のエリン・ギレスピーさんは、夫の大関正恭さんと中学1年の息子亘麿くんの3人家族。ギレスピーさんと夫・大関さんの親族は第2次世界大戦に従軍した敵同士でした。

(エリン・ギレスピーさん)
「私たち家族は両方のストーリーを持っていて、偏りなく息子と共有しています」
ギレスピーさんは、家族で戦争の話題を避けることはなく、むしろ熱心に語り合うと言います。大切にしているのは「戦争を美化しない」、そして「なぜ戦争が起きたのかを知る」こと。日本とカナダ、両方の戦争博物館も訪れています。

(エリン・ギレスピーさん)
「私たちは第2次世界大戦にこだわってはいません。戦争は、私たちが生きる世界でも無視できないものです」
ウクライナ侵攻やイスラエルによるガザ攻撃など、世界全体に有事が広がる中、79年つづいた「戦後」をこれからも続けるにはどうすればいいか?戦争から目を背けず、会話し続けることで気付くことがありそうです。