詰将棋のレベルが高すぎて…先生は「カンニングした」と勘違い
(大石アンカーマン)
他のプロ棋士について調べてみましたが、やはり4~5歳ですね。藤井八冠は5歳で将棋を始めて、7歳で将棋教室で先生に教わるんですが、その段階で詰将棋(つめしょうぎ)がどれくらいの腕前だったかというと、7歳の段階でプロレベルの才能を持っていたと。
その先生に聞くと、そんな人は世の中にいないから、最初はカンニングしたなと思ったんだそうです。でも「そうじゃない、この人は自力でやっている」っていうのを見てびっくりしたと。しかし、その1年後の小学2年生の時はプロの棋士と対局して、プロの棋士が皆口々に「彼は天才だよ」って言っていたそうです。
2年でプロレベルの詰将棋、3年でプロに天才と言わしめた、すごいですよ。

(若狭キャスター)
成長曲線が尋常ではないということですね。藤井さんは、どういう育てられ方をしたのかも、すごく興味がありますね。中でも「モンテッソーリ教育」がキーワードだという話を聞いたんですが。
(大石アンカーマン)
そうなんです。マリア・モンテッソーリという人の教育法で、子供には自立発達していこうとする力があって、それを伸ばすために、まず子供を観察する。子供がこちらの道を行きたいなと言ったときは、その方向に環境を整えてあげるという教育法らしいんですが、それをやっていたということなんですね。

(若狭キャスター)
「何かをやりなさい」ではなくて、まず色々と与えて興味を持ったものに関しての環境を整えると。
(大石アンカーマン)
私は藤井さんの御両親にお会いしたことがあるんですけれども、お母さんに「どんな教育方法だったんですか」って聞いたんです。そうしたら「いや、何もしてません」と「本人がやりたい将棋をそのままやらせてあげて見守っていただけです」と、まさにモンテッソーリ教育なんですね。
(若狭キャスター)
藤井さんが子どもの頃に遊んでいたという「おもちゃ」もあるそうで、スタジオに用意されています。