(夏目キャスター)
小林製薬によりますと、サプリメントから「未知の成分」が検出されたということなんですが、この「未知の成分」が原因として強く疑われるということでしょうか?

(大石邦彦アンカーマン)
2016年に紅麹原料が販売されましたが、その製造過程で問題があれば、健康被害はもっと早く出ていたのではないかという見方もあります。
では、「未知の成分」とは一体何なのか、名古屋市立大学大学院の薬学研究科の中川秀彦教授を取材しました。
異物が混入した可能性があるというのが大前提ですが、混入した異物そのものが悪影響を与えてしまった可能性が一つ。
もう一つは、混入した異物と紅麹菌が合わさったことで「毒性のある物質」が発生してしまった可能性も指摘されていました。

(夏目キャスター)
その成分の分析なども今後されていくと思うんですが、健康になりたくて飲むサプリメントですから、やはり継続的に飲むものということで、知らない間に蝕まれ続けていたということも考えられるのでしょうか?

(大石アンカーマン)
中川教授はサプリメントであることもポイントだと言われているんですね。
どういうことかといいますと、サプリメントというのは成分を濃縮した形で加工して日常的に摂取するわけです。
ですので、摂取制限を超えやすい。
毒性のあるものであれば、摂取制限を超えると、体に悪影響を与えてしまうということが考えられます。
そして、「機能性表示食品」と異物混入との関係性も指摘されています。
この機能性表示食品は医薬品ではなく、あくまでも食品なんですね。
医薬品ほど管理が厳密ではないということで、異物が混入した可能性も指摘されていました。
医薬品というのは、効果・安全性を国が審査していますけれども、食品というのは製造責任は製造メーカーが負うことになります。
これは一企業だけの問題なのか、機能性表示食品のあり方も影響しているのか、その辺がポイントになってきそうですね。

(夏目キャスター)
小林製薬は体調不良を感じるなどしたら、健康相談受付センターへ連絡してほしいと話しています。