「歴史的には少なくとも“薬害という分類”にされるのでは」

この3人の体験談を学生たちも真剣な表情で見ていましたが、私はやはり「新型コロナワクチンは薬害なのか」これが気になったんです。

名古屋市立大学の粂和彦教授に聞きました。

粂教授は「救済認定が死者で400人を超えている。副作用でも6000人近くに。歴史的には少なくとも“薬害という分類”にされるのでは?」と言っていました。

他にもいろいろと気になったことがあったので、粂教授に質問しました。

過去の薬害、例えば先ほど紹介した「サリドマイド」や「スモン」などは、実は海外でも日本でも被害者が出ているので、すぐ止めることもできたんですが、それを国、厚生労働省はしなかった。すぐ止められなかったので、被害が拡大したという経緯があるんですよね。

「それと同じようなことは起きていませんか?」と粂教授に聞きました。そしたら久米教授はこう言っていました。「1回目2回目を打った時は、副作用の多さに気づくことも難しかった。しかし、これ以上副作用で困る人を減らす意味でも、早くストップしないと手遅れになる可能性がある」と言っていました。

では、今もワクチン接種が続いていますが「ワクチンを打つ理由はあるのか」と聞いたら「今はコロナというのは命に関わるような病ではない。ワクチンをすすめる理由はないのではないか」というふうに言っていました。

ワクチンもそうですが、薬というのは効果と副作用のバランスが大事なんだと。「現時点で言えば、副作用の方が強いワクチンではないか」とも粂教授は語っていました。

粂教授は、薬学部の大学教授でもあるんですが、医師でもあるんです。粂教授は言っていました。「私も医師だからわかるんですけど」と前置きした上で「医師というのは、どうしても病を治したいという思いが非常に強い。なので、薬剤が出ると、その薬剤の効果の方に目がいってしまう。一方で、薬剤師というのは、副作用、副反応の方を重視する」という話をしていたんです。

なので、実際にこの講堂に来て被害者の皆さんの話を聞いた、将来薬剤師になるであろう皆さんというのは、その副作用のことに注目して、またこの話を医師にも、そして、将来薬剤師になった時は、薬剤師の仲間にしっかり伝えてほしいなと思いました。

この中には「将来、厚生労働省に入りたい」という若者もいたんです。若者がこの現状を聞いて「私が厚労省に行って、やはり今のこの救済などの状況を変えたい」と、彼は震えながら話してくれました。

こういった講義を、名古屋市立大学の現役教授が行いました。これが全国に広がっていくと、ワクチン後遺症の認知度が高まって、より理解者が医療界でも増えてくるのではないか、そんなことを期待したいと思います。