取材に応じた元校長「賄賂的なものでは全くない。慣習だった」
(元校長 60代)
「身内とかを(校長に)上げてくださいという、賄賂的なものでは全くないです」
こう話すのは名古屋市内の学校で校長を務め、教員団体の代表として教育委員会に金品を渡したことがある60代の男性。推薦名簿とともに現金や商品券を直接手渡して、慰労するのが慣習だったと話します。

(元校長 60代)
「(教育委員会の)担当部署の方々が、泊まり込みに近いぐらい働いていると聞いていた。そういう人たちに経費が出るわけでもない。夜遅くに帰るとか。『(菓子・飲料代などに)使っていただけたら』という意味合いだと私は理解していた」

また、推薦名簿は「参考資料」にすぎず、それだけで人事が決まるわけではないと主張します。
(元校長 60代)
「『この人を絶対に』ということではなく、一緒の組織の後輩に、頑張っている人がいるので知っておいてくださいと。名簿にあった人が全員、次の人事で推薦した役になっているとは限らない」
学校現場と教育委員会の力関係については。
(元校長 60代)
「(教員の)仲間が教育委員会に行って、多くが現場に戻ってくる。教育委員会が上にあって“上納する”という構図には思えない」
一方、今回の問題では教育委員会に贈られた金品が、人事案を承認する立場にある幹部ら個人にも渡っていたことが分かっています。










