今シーズン一番といわれる今回の寒波。
専門家に雪の降り方の変化とそのメカニズム、今後のポイントについて聞きました。

国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「一つには今、断続的に山陰地方に雪が降ってますこれは、こういう季節風に乗った雪雲が島根県東部を中心に入ってきたもの。
これから『JPCZ』っていう、わかれた風が日本海で集まってくることによって、積乱雲が連なって、線状になった。そういうJPCZが、23日までは北陸を中心にあったんですけどこれが南下というか西進といいますか、どんどんどんどん西に入ってきて、近畿の北部から鳥取県の東部、鳥取県の西部、島根県の東部というような形に入ってくるという予想が24日夜にかけ見られるわけです。」

雪の降り方が季節風によるものから、山陰地方に進んでくるJPCZによるものに変わってくるというのです。

国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「JPCZの雪雲が入ると、短時間に急速にある一定の地域で量がドカッと増えるという特徴がありますので、非常にこのJPCZの振る舞いというのには十分注意が必要ですね。」

そして特にJPCZによる雪に注意すべきエリアは・・・

国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「沿岸部で強まるのがJPCZの傾向。島根県の東部から、鳥取県の沿岸部にかけてこういうラインでですね、雪がまとまってくるんではないかというふうに見てます。」   

「ただ今回も入ってくるだろうけども、停滞はせずに西進しながら、入っていくだろう。そして気温も、上空5000mの大きな寒気は次第に東の方に抜けていきますので、その関係で雪の降り方もだんだん弱くなるんじゃないかというふうには見ています。」

また、近藤さんによると沿岸部で強まるというのがJPCZによる雪の傾向とはいえ、その後、北風に変わると、再び、山間部でも雪が強まる恐れがあるということです。

そして、今回の寒波は「長期間大型冷蔵庫の中に入ってしまうようなものだ」とのことで、雪はとける間もなく降り積もる恐れがあり、26日あたりまで、特に道路や交通関係への注意が必要ということです。