【梅毒とは】
梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。口腔性交や肛門性交などでも感染します。また、一度治っても再び感染することがあります。

【梅毒に感染すると】
梅毒に感染すると、性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりができたり、痛み、かゆみのない発疹が手のひらや体中に広がることがあります。また、これらの症状が消えても感染力が残っているのが特徴です。治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死に至ることもあります。

【妊娠中の梅毒感染は特に危険です】
妊娠中の梅毒感染は特に危険です。妊娠している人が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくる子どもの神経や骨などに異常をきたすことがあります。生まれたときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。