山陰地方では、連日30度を超す暑さとなっています。
こうした中、注意したいのが熱中症。
時に命にもかかわるため、その対策について医師に聞きました。


21日の山陰地方は気温が上昇。午後5時時点で、11の観測地点で今年最高、12の観測地点で真夏日を記録しました。
今後も気温が高い日が続く中、気を付けなければいけないのが熱中症です。

「時に命にもかかわる」。
医師はその危険性を指摘します。

鳥取大学医学部附属病院 高度救命救急センター 上田敬博医師
「熱中症の重症分類には、Ⅰ度からⅢ度までありまして、Ⅲ度までになると意識状態が落ちて、自分で呼吸ができない。場合によっては、心肺停止となるような事案もあります」

こう話すのは、鳥取大学医学部附属病院の高度救命救急センター・上田敬博医師です。

鳥取大学医学部附属病院 高度救命救急センター 上田敬博医師
「やはり湿度が上がってきて自分の体が不快に思ってきた時。そういう時が、やはり熱中症になりやすい時なので、そういう季節になったと感じ始めたら熱中症の対策は始める必要があると思います」

上田医師は、熱中症は決まった時期ではなく、自分の体のサインを感じ取ることが重要と話します。

しかし、熱中症の症状である吐き気や頭痛があっても、気が付かない人も少なくないといいます。

鳥取大学医学部附属病院 高度救命救急センター 上田敬博医師
「最近多いのが、高齢者の屋内での熱中症です。夜間の気温も高くなって、寝ている間に発汗して熱がこもって、就寝中に熱中症を発症している場合も少なくないです」

では、対策として何が必要なのか?
室内ではエアコンでの温度調整や扇風機などで適度な風にあたる、屋外では、例えば炎天下での作業の場合は、適度に日陰に入り水分補給をするなど、予防的な行動が大切です。

また、コロナ禍だからこそ気を付けるべきこととは。

鳥取大学医学部附属病院 高度救命救急センター 上田敬博医師
「コロナ禍で外の環境に対応する力が落ちているというのはあると思います。今まで通りにもうちょっと外にいても大丈夫だろうと思う時に、早めに日陰に入る、早めに帰宅する、早めに水分をとる。すべてが早め早めの対応をすることが大事だと思います」