スズメバチの活動が活発となる季節を迎え、ヒトが刺される被害も出ています。福井県福井市では11日、登山客8人がスズメバチに刺され、うち1人が防災ヘリで病院へ搬送されました。
こうしたなか鳥取県伯耆町では、直径およそ60センチ、推定およそ1000匹のスズメバチがいる超巨大なハチの巣が見つかりました。取材班は駆除現場の最前線へ、スズメバチハンターの命がけの作業に密着しました。
この日、スズメバチハンターの姿は鳥取県伯耆町にありました。
まずはハチの攻撃から身を守るため防護服を着用。しかし、防護服を着ているから必ずしも安全というわけではありません。
コダマサイエンス米子営業所 河野孝 所長
「ハチの針を通さないような加工がしてあるんですけど、普段はだわついていますので、ハチの針が貫通することは基本ないんですけど、天井裏で作業するときは、どうしても不自然な体勢で作業しますので、服が張り付くんですよね。そうすると、この防護服の上からでも針が貫通することもあります」

実際、天井裏で作業中に太もも付近を刺されたことがあるのだそう。ハチの巣駆除のプロであっても命がけの作業です。
そのため、駆除作業で働く人は、健康診断で血液検査を行い、体質的にアナフィラキシーショックを起こす可能性が無いか確かめるのだといいます。