台風7号の影響で記録的な大雨となった鳥取県では15日夕方、鳥取市にある佐治川ダムで緊急放流が行われました。
佐治川沿いに位置する鳥取市佐治町では、濁流による橋の崩落などで集落孤立が相次ぎましたが、当時の状況についてダム管理事務所の担当者は、「緊急放流していなかったら完全にあふれていた」と振り返りました。

8月15日朝、鳥取県では線状降水帯が発生し、東部にある鳥取市佐治では、1時間雨量97.5ミリの観測史上最大を記録。16日午前5時までの雨量も、平年8月の3倍近くとなる519.5ミリとなるなど、こちらも観測史上最大の記録的大雨となりました。

佐治川ダム管理事務所によりますと、佐治川ダムでは、大雨に備えて14日午前10時から事前放流を開始しましたが、15日、鳥取県では線状降水帯が発生するなど絶え間なく雨が降り続き、15日午前には、流入量が毎秒266トンと歴代1位の流入量を記録しました。

佐治川ダム管理事務所の担当者
「今回のような被害は記憶にありません、初めての経験でした」