産業用ヘルメットはある程度の力が加わると、むしろ脱げるようにできていますが、自転車ヘルメットは投げ飛ばされた時に脱げることが無いようにできていて、あごひもの性能も異なるといいます。
これは過去の労働災害において、高所から落下した際に、足場にあご紐が引っ掛かり、首つり状態となって死亡する事故が実際にあったからだそうです。
さらに、自転車ヘルメットは通気性が高く、ヘルメットに通気口と呼ばれる穴が開いている場合が多いですが、産業用ヘルメットは耐貫通性が高く、通気口が小さい傾向があるといいます。

日本ヘルメット工業会 自転車技術委員長 オージーケーカブト 柿山昌範さん
「製品安全協会が定めている補償の年数が購入後3年でして、やはりプラスチックに関わる製品ですので、使用していると経年劣化で十分な性能を発揮しなくなるので、だいたい3年を目安に買い替えを推奨しております」
ヘルメットの外側は雨風や紫外線などにより劣化、内側のクッションも汗や時間の経過によりクッションが薄くなったり硬くなったりするため、衝撃の吸収力が低下するのだといいます。
何も被らないよりは被った方が良い、というのはもちろんですが、大切な命を守るため、頭を守るためには、安全基準を満たしているものを適切に被ることが重要です。















