安全が確認されたマーク表示には、SGマーク、JCFマークのほかに、JISマーク、海外の CE EN1078マークなどもあります。
また日本ヘルメット工業会では、ホームページで、自転車用ヘルメットの代わりに産業用ヘルメットは使用できないという注意を呼びかけています。
産業用ヘルメットとは、いわゆる工事用や作業用のヘルメットで、「飛来・落下物用」、「転倒・転落時用」などがあります。
自転車用ヘルメットの品薄などにより、こうした産業用ヘルメットを着用するケースを見かけることがありますが、自転車用ヘルメットとは、何がどのように違うのでしょうか。

日本ヘルメット工業会 自転車技術委員長 オージーケーカブト 柿山昌範さん
「違いは大きく2つ、まずは保護範囲が違います。自転車は、事故で投げ飛ばされて、どこを打つか分からないので、頭全体を保護するようにできています。産業用ヘルメットは、飛来物や落下物に対しての対応なので、主な保護範囲は頭頂部です。あとは歩行中に転ぶことも想定して、若干側頭部の保護もあります」
「2つ目は、衝撃吸収性能です。自転車は速度も出して、そのまま車とぶつかることもありますので、衝撃吸収ライナーがしっかり入っていまして、厚みもありますので、頭蓋骨がしっかり守られるように検査もされています。一方、産業用は目的が違いますので、落下物や飛来物に対する性能ということで、最低限保護性能がありますが、衝突エネルギーに対する保護は十分ではないことがあります」
また、あごひもの強度、つまり、ヘルメットが脱げ落ちるかどうかも重要なポイントだと言います。















