度重なる食材の値上がりで様々な業界が苦しむ中、ラーメン業界にもかつてないピンチが訪れています。特に「チャッチャ系」ラーメンなどには欠かせない、豚の「背脂」が足りなくなっているというのです。何が起きているのでしょうか。

醬油ベースのタレに、たっぷりの背脂。
そこに、透き通った牛骨スープと自家製の極細熟成麺を投入し…4時間じっくりと煮込んだチャーシューなどを乗せると、絶品のラーメンが完成です。

小崎純佳キャスター
「まずはこの背脂が溶け込んだスープ、体にしみるような美味しさです。そして、この細ちぢれ麺によく絡むんですよね」

口の中でとろけるような食感を生み、スープにうまみと深いコクを与えてくれる「背脂」。
ラーメンには欠かせない、この背脂が今、不足しているのです。

がんこラーメン華漸 吉田維宏 代表
「背脂は風味とうまみがプラスされますので、そういった意味では欠かせないものだと思います」

鳥取県米子市にあるラーメン店「華漸」。朝6時からの「朝ラー営業」でも人気の店です。

定番メニューのひとつ「しょうゆラーメン」のこってりには、約30グラムの背脂が使われていますが、今、仕入れ価格がどんどん上がっているといいます。