島根県松江市の井上楽器店が5月2日に松江地方裁判所から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。

帝国データバンク松江支店によりますと、井上楽器店は1927年創業。楽器販売のほかピアノやエレクトーンなどの音楽教室を展開して、ピーク時には生徒数が2000人を超え、1994年8月期には年収入高約5億9700万円を計上していました。

しかしその後の景気低迷で楽器の売り上げや音楽教室の生徒数が減少。

2020年8月期の年収入高は1億円にまで落ち込み大幅な赤字を計上していたところに、新型コロナによる教室の休講とさらなる生徒数減少が追い打ちとなり事業継続を断念したということです。

負債総額は約1億2000万円で、一部の音楽教室に関しては5月から同業者に事業継続しています。

新型コロナ関連倒産は島根県で45件目、中国地方では300件目ということです。