「遺産9億円を受け取ってくれる人を探している」というメールにだまされ、女性が30万円の詐欺に遭う被害が発生しました。
詐欺の被害を受けたのは島根県大田市に住む女性(60代)です。
警察によりますと3月上旬ごろ、被害女性の携帯電話に、女性の個人名をかたる相手から「遺産9億円を受け取ってくれる人を探している」というメールが送られてきたということです。
女性が受け取る意向があると返信したところ、「遺産を受け取る前に手数料を支払う必要がある」などと返信がありました。
女性は相手の指示通りに複数のコンビニエンスストアで繰り返し電子マネーを購入。
電子マネーのIDを相手の指示するウェブサイトに入力し、この手口で20回にわたり、合計30万円をだまし取られたということです。
女性が4月28日、コンビニエンスストアで21回目の購入をしようとしたところ、店員が不審に思い女性に声を掛け、警察に通報し事件が発覚しました。
警察が被害者とメール相手のやりとりの履歴を確認するなどして捜査を進めています。
今年、島根県で発生した特殊詐欺被害は4月末までで22件(被害額3216万円)で、このうち15件(被害額2699万円)が、こうした「架空料金請求詐欺」によるものだということです。