鳥インフルエンザの影響による卵の価格高騰や品薄は私たちの食卓を直撃しています。一方で、その影響は、書き入れ時のゴールデンウイークを間近に控えた土産物店にもおよんでいます。

取材班が鳥取県米子市内のスーパーを訪れると…。

キャスター 小林健和
「卵の価格依然高値が続いています。L玉10個入りはもちろん、M玉の方でも300円を超えています」

こちらのスーパーでは、現在、Lサイズの10個入りで税込み322円、Mサイズも10個入りで税込み312円と、去年の同じ時期と比べ倍くらいの価格で推移しています。

また、発注をしても、入ってくるのは発注量の7割ほどだといいます。

マルイ両三柳店 手嶋康雄副店長
「(こんな状況は)初めて。1か月くらい前からこの価格で横ばいになっている。卵の数量が確保できないもので、いまは特売日をやっていない状況。とりあえず卵がある状態をキープしたい」

買い物客
「以前と比べると高いなと考えるので、買う量が少し少なくなってくる。代わりにたんぱく質になるような鶏むね肉とか豆腐とかをよく使うようになりました」
買い物客
「朝に目玉焼きとか作ってたけど、ウインナーにするとか」

こうした中、いまゴールデンウィークを前に影響を受けているのが…。

キャスター 小崎純佳
「山陰を代表する銘菓『どじょう掬いまんじゅう』なんといっても、この愛らしいデザインがお土産にぴったりですよね。しかし、ここにも影響が出ています」

中浦本舗シャミネ松江店 河野淳一店長
「お菓子はほとんどの商品が卵を使っておりまして、そういった商品が生産調整が入ってきまして、少し品不足になっている状況です」

島根県松江市の土産物店。
卵不足の影響を受け、看板商品の「どじょう掬いまんじゅう」は、今年3月頃から生産アイテムや生産数を減らすなど、生産調整が続いているといいます。

また、クッキー類などで仕入れが一部無くなった商品もあるといいます。

中浦本舗シャミネ松江店 河野淳一店長
「卵を使っていない商品もたくさんありますので、そういった品物のコーナーを展開したり、サイダーやゼリーなどを多めに仕入れたりしています」

卵不足を嘆いてもしかたがない。
この店では、観光客に満足してもらえるよう、品揃えの面で工夫しているとのこと。

こうしたなか、旅行ムード全開のゴールデンウイークを間もなく迎えます。

中浦本舗シャミネ松江店 河野淳一店長
「お客様もかなり戻ってきていますので、このゴールデンウイークにはかなり期待をかけているので、大変楽しみにしております」

向かい風を受ける一方で、リベンジ消費への期待が大いに高まっています。