5月14日は母の日。
定番の贈り物といえば「カーネーション」ですが、今年はある異変が起きています。そこには、今年の暖かさが関係しているようです。
取材班は鳥取県米子市の生花店を訪ねました。

キャスター 木嶋雄大
「母の日の定番と言えば、カーネーション。こちらの店では早くもカーネーションの予約が入り始めています」
結フローラ 梶間悟社長
「10件程度入ってきています。(母の日の)イメージがやはりカーネーションということで」
母の日の定番の贈り物といえばカーネーション。しかし、今年はある異変が起きているといいます。

結フローラ 梶間悟社長
「どうしても価格が近年よりも若干高くなってくるかなという風な予想ではあるんですけども」
そう、仕入れの価格が2割ほど上がっているというのです。
その理由を探るべく今度は青果市場へ。市場関係者に話を聞いてみると…。

東亜青果 花卉部 光谷環治課長
「(花の開花が)前進傾向ではあるのかなっていう、やっぱ温度が高いもんで」
母の日の需要に向けてカーネーションを育て始めるのは、例年、年末ごろ。
しかし、今年は暖かい日が多く生育が順調に進み、開花が早い傾向にあるといいます。


さらに…。
東亜青果 花卉部 光谷環治課長
「資材(価格)も上がってますし、肥料や農薬なんかも全部上がっている中で、なかなか(育てる)量を増やしてということが生産者として厳しい」

物価高騰の影響から生産量自体が減少傾向で、国産のカーネーションは例年より2割ほど少なくなっているということです。
そのうえ、今年の母の日は5月14日。
母の日は5月の第2日曜日で、去年は5月8日でしたが、今年はそれより1週間近くも遅いのです。
そのため、母の日まで咲いているカーネーションが少なくなり、価格が高いまま推移する懸念もあるということです。

結フローラ 梶間悟社長
「輸入の部分は欠かせないところだったんですけど、輸入の部分でも安定してないっていう」
この生花店では、店頭価格を上げないようアレンジメントで工夫するなど対策を迫られています。

そんな中、オススメなのが…。
結フローラ 梶間悟社長
「結構ボリューム感があって、色目もきれいで、日持ちも切り花に比べて長く見ていただけるので」

アジサイです。
こちらも母の日に人気な花で、供給量も価格も安定しているとのこと。こちらの店では、鉢のアジサイなども勧めていきたいということです。

