フランスの国際クルーズ船「ル・ソレアル」が17日鳥取港に寄港しました。鳥取港への国際クルーズ船の寄港は実に11年振り、今後のインバウンド需要拡大に期待が高まります。

記者 日野彰紀
「クルーズ船の大きな船体が今鳥取港に入ってきました。国際クルーズ船は11年振りとなります。」

鳥取港に入港したのはフランスのポナン社が運航する国際クルーズ船ル・ソレアル。1万700トン、全長142メートルの大きな船体が鳥取港に接岸しました。今回のクルーズの乗客は209人、フランス人やアメリカ人など外国人がほとんどで、かつての北前航路をたどるように小樽から姫路まで日本を北から南にまわり、途中、韓国・釜山にも立ち寄る11泊12日のツアーです。

フランスからの乗客
「初めての日本です。とてもすばらしい」
「どこでも歓迎してくれるのがすごくいい

鳥取や日本をアピールする歓迎を受けた乗客は早速、砂丘などの現地ツアーへ。

クルーズ船の中では歓迎セレモニーが開かれ、鳥取の地酒などがクルーに贈られました。境港に比べると鳥取港はクルーズ船の受け入れ施設などが整っておらず、国際クルーズ船の寄港は11年振りとなりましたが、ル・ソレアルは大型クルーズ船が寄港しないような港に立ち寄るのが魅力のひとつとなっていて、今後も寄港すると約束しました。

鳥取県 平井伸治 知事
「これからも来るとありがたいお話が出た。コロナ後、今後につながる航路になったと思う。ぜひ境港と鳥取と両方寄港頂けるよう働きかけていく」

ル・ソレアルは2013年に就航した比較的新しいクルーズ船で、132の客室を備えています。

特別豪華というわけではありませんが、複数のダイニングにプールも備えられていて、長い船旅を楽しめるようになっています。

コロナ禍では日本に寄港できなかった国際クルーズ船も、対策の緩和で今年から順次寄港できるようになり、鳥取県では境港だけでなく鳥取でもインバウンド需要に期待が高まります。