鳥取県境港市と島根県松江市の間にある境水道に、2年前から2頭のイルカが目撃され続けています。
ここに住みついていると見られますが、最近さらに1頭増えた可能性があることが分かりました。
定住しないはずのイルカが、なぜ次々住みつくのでしょうか。

土江諒 記者
「あ、あれじゃないですか、イルカです!2頭見えました!」

日本海と中海をつなぎ、鳥取県境港市と島根県松江市の間を流れる境水道。

16日、ここで仲良さそうに泳ぐ2頭のイルカの姿を撮影することができました。

この2頭のイルカは、2年前から同じ場所で目撃され続けています。

提供 高田博文さん

2頭はバンドウイルカとみられ、境水道の入口にある、赤いブイの辺りにいつも現れるということで、天気の良い日などは見物人が訪れることもあります。

しかし野生のイルカが一定の場所に住みつくことはあるのでしょうか。
シロイルカを飼育する島根県立しまね海洋館アクアスに聞きました。

しまね海洋館アクアス 動物管理監 三島有紀さん
「私はあまり聞いたことはないですね。通年にわたって同じ所にいるというのは、あまり聞かない気がします」

鳥取島根両県ではこれまで、イルカが一定期間滞在することはあっても、1年を通して同じ場所にいるのは、おそらく初めてではないかとのこと。

なぜ、船の往来も盛んな「境水道」に、このイルカたちは住み着いたのでしょうか?