統合により150年の歴史に幕を下ろす鳥取県倉吉市の成徳小学校で24日、閉校式が行われました。
灘手小学校との統合後の校名について様々な声がある中ですが、児童の代表は学校への感謝の気持ち、そして新たな学校への思いを力強く述べました。
記者 齊尾和之
「きょう閉校式を行う成徳小学校、来年度からは灘手小学校と統合され、新たな学校として歩みをはじめることになります」
成徳小学校 山名毅校長
「今年度創立150周年を迎えた成徳小学校にいよいよ閉校のときが訪れました」
24日に開かれた閉校式には歴代の校長らも出席し、市への校旗返納などが行われました。
成徳小学校 山崎裕子PTA会長
「祖母から4代、成徳小学校を卒業してきましたので、成徳小学校への感謝の気持ちと寂しさを感じています」
成徳小の前身、開豪学校は1873年に開校。これまで約8000人の卒業生を送り出してきました。
校舎はかわらないものの、来年度からは新たな成徳小学校としてスタートを切ります。
成徳小学校5年 白岩佳桜さん
「ここまでわたしたちが大きく成長することができたのは、この成徳小学校のおかげです。灘手小学校の友だちとも協力し、助け合う学校にしていきたいと思います」
一方、統合後の校名を巡っては混乱がありました。
一旦新たな学校の名前として決まった「至誠」が白紙になり、新しい案として「打吹至誠」が浮上するも、倉吉市議会で修正動議が可決され「成徳」で決定したのです。
成徳小学校地域学校委員会 小谷次雄委員長
「大人の都合であれこれやるのは余りよくないなと。(明倫小も含めた校名検討は)むこうの話が落ち着くまではそっとしておく方がいいではないかと」
式の後、校舎の外には閉校を惜しむ卒業生たちが集まっていました。
成徳小学校の卒業生
「妹もいるので、とても寂しい気持ちがあります。いい雰囲気がある小学校になってほしいですね」
校歌と校章が一新される新たな小学校の開校式は4月12日に行われます。