春の味覚・イチゴの美味しい季節が到来…のはずが、今年は異変が起きています。鳥取県米子市内でイチゴ狩りができる観光農園では、実はオープンがおよそ2か月も遅れています。一体、何が起きているのでしょうか。

サクサクに焼き上げたタルト生地に、濃厚なカスタードクリームをたっぷりとのせて…

その上に、ツヤツヤとした真っ赤なイチゴをぎっしりと敷き詰めていきます。

仕上げにつや出しのナパージュを塗って粉砂糖を振りかければ、イチゴタルトの完成です。


小崎純佳キャスター

「食べた瞬間にイチゴの香りが口いっぱいに広がります。そして、この程よい甘さのカスタードと、みずみずしいイチゴが本当によく合います」

米子市内の洋食店「マカロニ食堂」。

デザートには、大きなタルトを毎日作っていますが、なかでも、イチゴタルトは不動の一番人気です。

マカロニ食堂 河村和人 店主

「全部手作りで一から作っています。やっぱりイチゴのタルトなので、イチゴがたっぷりあったほうが嬉しいと思うので、ぎっしり、できるだけたくさんイチゴを詰めようと努力しています」

しかし、このイチゴに今年は異変が起きていると言います。市内のイチゴ農園「シルクファーム」を訪ねました。


この農園では鳥取県のオリジナル品種「とっておき」などを育てていますが、今年は困った事態に直面しています。

シルクファーム 絹谷健一 取締役

「12月、1月の寒波や日照不足の関係で、イチゴの生育がかなり遅れてしまっている状況です」