鳥取県倉吉市の「成徳小」と「灘手小」を統合してできる新しい小学校の名前が「成徳小」と決まったことについて、成徳地区の住民を対象にした市の説明会が18日開かれました。住民からはこれまでの過程にまでさかのぼっての意見も出ました。

新しい校名については、一旦決まった「至誠」が白紙になり、新しい案として「打吹至誠」が浮上しましたが、1月の市議会で議員からの修正動議が可決され、急転直下「成徳」に決まりました。

13日には、灘手小の保護者が、明倫小も統合した後の新しい学校名の検討を早く始めるよう、広田市長に要望しています。


18日の説明会には成徳地区の住民およそ20人が参加。質疑では、決定までの過程にまでさかのぼって、様々な意見が出されました。

参加した住民

「条例廃止で決まっているのに、さらにもう一度「至誠」という言葉を、使っていいんですよというようなことを、教育長自ら言われるから」

「近所の人に呼ばれて、過去の至誠の話などをみんな聞いているんですよ、学徒出陣ということがあった。とにかく大変な言葉で成徳地区では。だから禁句なんです、これは」

「いま灘手地区の方の気持ちを思うと、すごく切ない思いがしています。それだったら、灘手成徳でいいんじゃないかとか」

倉吉市 広田一恭 市長

「新たな学校で学習や活動がスムーズにできるというのを、まず担保してから、次の校名などの協議について、明倫小学校に話をさせていただけたらと」

広田市長は、新たな校名の選定については保護者と児童の意見が重要だとした上で、今年の夏休みをめどに、取り組みにかかりたいとしました。