JA鳥取中央が鳥取県中部に所有するスーパー「Aコープ」全4店舗が、来年度中に閉店することがわかりました。JA鳥取中央はほかの県内スーパーの出店を交渉するなどの対応を進めています。


JA鳥取中央 蔵増保則 専務

「ずっと右肩下がりの傾向から回復することがありませんでした。売上高がV字回復するような状況には無いと…」

閉店することが分かったのは、鳥取県中部のAコープ4店舗。

倉吉市のAコープせきがね店、北栄町の下北条店、琴浦町の赤崎店、トピア店です。


県中部のAコープは、JAが合併した1998年には12店舗があり、最大で年間およそ42億円の売り上げがありましたが、当時から全店を合わせた経営は赤字。

加えて、組合員の高齢化や県外スーパーの進出で経営状況はさらに悪化し、これまでに8店舗を閉店しています。


2020年からはAコープ西日本に経営を委託しましたが、コロナなどの影響もあり、今年度も、およそ1億円の赤字が見込まれています。


JA鳥取中央 栗原隆政 組合長

「苦渋の決断ではありましたが決断し、理事会に提案し、承認をいただいたところです」

現在営業している4店舗とも冷蔵・冷凍設備の更新が必要で、合わせて約1億3000万円が必要ですが、回収が見込めないということです。