2025年春の開館を目指し、準備が進められている鳥取県立美術館。開館まで2年となるのを前に、2日事業説明会が開かれました。

購入をめぐり賛否のあった施設の目玉となる「ブリロの箱」。所蔵の妥当性を問う方法については具体策の検討が続けられています。


記者 齊尾和之
「倉吉市で建設が進められている県立美術館です。現在3階部分の工事が主に進められているということです」

鳥取県倉吉市に建設が進められている県立美術館。建物自体の完成は来年春を目指し、工事が進められています。

2日は開館まで2年を迎えるに当たり、報道向けの事業説明会が開かれました。

鳥取県教委美術館整備局 尾﨑信一郎 美術振興監
「いままで県ゆかりの作品ばかりだったので、突然これが出てきたことに戸惑われた方も多いと思います」

ポップアートの巨匠、アメリカのアンディ・ウォーホルの木製の立体作品「ブリロの箱」。県立美術館の目玉として計2億9145万円で購入するも、賛否の声が上がり、県民向け説明会を開く事態にまで発展しました。

鳥取県 平井伸治知事
「展示をご覧いただいた方々で、何だったら投票してもらって、3年くらいかけて判定してもらった方がいんじゃないだろうかと」

去年11月、事態を受け平井知事は、所蔵の妥当性を来場者に投票で判断してもらう方法を関係者に提案していました。

鳥取県教委美術館整備局 梅田雅彦 局長
「それ(投票)も含めて、見られた方の意見をいただくことは当然やっていく」Q.投票は検討中ということ?
「はい」

県教育委員会は開館までに出前説明会を行ったり、子ども向けのワークショップを開くなどして、引き続き、県民の理解を深めていくとしています。