10年に一度の最強寒波がやって来ます。山陰地方には、大雪を降らせる風の収束帯「JPCZ」が発生する可能性もあり、ドカ雪に警戒が必要です。
長期化する可能性もある今回の寒波。いつ、どこで、何に警戒が必要なのでしょうか。
24日以降、上空にはこの冬一番の強烈な寒気が流れ込み、山陰では大雪となる見込みです。

石川博康 気象予報士
「今回の猛烈な寒波、先月の大雪を上回る積雪となるおそれがあります」
去年12月の寒波では、米子など平野部で積雪が10センチを超えたほか、山間部では1日で40センチ以上積もったところもありました。しかし今回は、これを超える積雪になるおそれがあります。その理由が、寒気の強さです。



石川博康 気象予報士
「今回は先月を上回る寒気が流れ込む見込みです。平野部で雪を降らせる目安、マイナス36度の寒気が山陰地方を広く覆います」
上空の寒気の予想を見ると、平野部で大雪となる目安、マイナス36度以下の寒気が24日の夕方から流れ込む見込みです。去年12月の寒波を上回る冷たい空気で、ピークは24日の夕方から25日の午前中にかけてと見られています。
そして気になるのが雪の降り方。24日の日中と、夕方以降で降り方に違いがあるといいます。
石川博康 気象予報士
「24日の日中にかけてですが、特に風に警戒してください。西よりの風が非常に強く吹く見込みで、西よりの風が強くなってきたら、大雪が降り始めるサインだと思ってください。特に風が当たる島根県側を中心に警報級の暴風雪に警戒が必要です」
そして夕方になると風向きに変化が…
石川博康 気象予報士
「西よりの風に加え、北よりの風も加わってきます。そうなると風が集まってくるエリアが出てきます。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる大雪をもたらす雪雲です。24日の夕方から、鳥取県~島根県東部にかけてJPCZの雲がかかるおそれがあります。こうなると一気に積雪が増える可能性があります。この状態は25日の昼頃まで続く見込みです」




24日は警報級の大雪と暴風雪に警戒を。そして25日にかけては、「JPCZ」のかかり具合によって、積雪が大幅に増える可能性があるのです。