島根県松江市を拠点に活動するサッカーJFL・FC神楽しまねの運営会社が経営難に陥り、リーグ残留の可否が継続審議となっていた問題で、JFLは23日、理事会を開き、FC神楽しまねの今シーズンのリーグ参加を認めないことを決めました。
FC神楽しまねの運営会社・松江シティFCは去年7月、経営難によって選手やスタッフ約50人の給料が未払いとなっていることを公表。2017年の会社設立当初から、債務超過を繰り返す経営状況が続いていたといいます。
JFLは、厳しい経営状況のままでは2023年シーズンの参戦は難しいとして、再建計画の提出を求めていましたが、判断材料が不十分として審議が続いていて、6日に行われた理事会では、提出された再建計画書をもとに審議が行われましたが、ここでも結論が出ませんでした。
そして、JFLは23日、再度理事会を開きこの問題について審議。
理事会では、現在においても給料などが支払われていないこと、会社組織を今後どうしていくのか具体策が示されていないことなどを重くみて、今シーズンのJFLへの参加を認めないことを決めました。
その後会見したJFLの加藤桂三理事長は、これまでの理事会では「支払うべきものを払ってからがスタートライン」などといった意見が出たとし、支払いがないことが判断の一番の理由だったとしました。
JFLは今シーズン、15チームでリーグを戦うこととなり、各節1チームが試合がない状況となります。