23日夜、出雲市の商店街で発生した火事は一夜明けた24日も消火活動が続き、20棟ほどに燃え広がる大火事となりました。
幸いけがをした人はいませんでしたが、この現場近くでは46年前にも、16棟を焼く火事が発生しています。
大規模な火災につながった原因には商店街特有の形状もあるようです。
火災発生から10時間以上経過した24日朝も懸命な消火活動が続いていました。
火事があったのは、JR出雲市駅から北東400メートルほどのアーケード商店街「サンロードなかまち」の一角にある建物です。
記者 八幡真和
「出雲市の中心地、今市町です。商店街から大きな火柱が上がっているのが見えます」
警察や消防によると23日午後7時半頃、「建物2階から黒煙が出ている」と近くに住む人から119番通報がありました。火災現場は飲食店や民家が密集しているエリアで、警察が住民に避難を呼びかけ始めました。
「皆さん、この通りから出てください」
記者 八幡真和
「出火から2時間たちますが、火の勢いは増しています」
その後、火はおさまるどころか徐々に勢いを増し、広がっていきます。
近くの住民
「30分、40分近く見ていても、結構燃え広がっている」
現場は、アーケード街の中で、周辺も狭い路地しかなく、消防車も近づけず、高所放水車で消火を試みますが。
記者 八幡真和
「火災発生から4時間以上が経っていますが、東側のアーケード入口まで火は燃えひろがり、手前の建物を大きく燃やしています」
発生から4時間たっても火の勢いは増す商店街での火災。避難する人や消火活動を見守る人などで周辺は騒然となりました。
また、出雲市が設置した2か所の避難所には、一時50人近くが避難したということです。
避難した人
「路地の角から黒い煙がぶわーと出ていて、すごい勢いで2階の窓ガラスあたりが赤く見えていた」
「火が回っているみたいだったので、すぐ近所の人に声をかけて避難した。心配ですね。規制線が解かれて様子を見に行くことができれば」
火が出た周辺は、店舗や民家が隣接する密集地ですが、実は、この現場に近い繁華街も今から46年前にも大火事に見舞われています。
1980年4月19日、サンロードなかまちの南に隣接する代官町の 深夜公衆浴場から出た火は 強風にあおられて燃え広がり16棟を全半焼しました。その際、消火の妨げになったのが、狭く入り組んだ路地。
出雲市や消防などは、46年前の火災を教訓に訓練やパトロールを重ねたにも関わらず、惨事を繰り返すことになりました。
こちらは5月下旬に撮影したサンロードなかまち。商店街の景色は一夜にして一変しました。
出火から10時間以上経った24日午前5時45分、ようやく火はほぼ消し止められましたが、およそ20棟に燃え広がったほか鎮圧後に消防団員2人が体調不良を訴え、救急搬送されました。
出雲市消防本部 森山賢次消防庁
「路地が狭かったのが一番難しかったところ。アーケードの屋根も建物に水が届く障害になった」
24日午後、現場の規制が緩和され、火元とみられる建物に近づくことができました。
記者 八幡真和
「こちらが最初に通報のあった建物です。2階部分が激しく燃えて真っ黒になっているのがわかります」
商店街の人は
「燃えやすいでしょう、家が木造でひっついているから」
「一番にあそこはどうだろう、逃げられたよ、という話はすぐに回っていた。そういう意味では横のつながりがああると思う」
建物同士の間隔が狭く延焼につながったとみられますが、その分、住民同士の近さは不幸中の幸いにも人的被害を防ぐのにつながったとみられる今回の火事。
現場を視察した出雲市の飯塚市長は。
出雲市 飯塚俊之 市長
「まずは火災を広げないしっかりした消火活動に集中させて頂ければ。一日も早く普段の生活を取り戻せるよう寄り添って取り組む」
かつては、土曜夜市などで賑わい多くの市民で賑わったサンロードなかまち。
火事の原因の解明に加えて、再び大規模火災を起こさない対策が求められることになります。















