新型コロナウイルスの感染が拡大する中、第7波を大きく超える「ある数字」が出始めています。
医師が指摘するのは「陽性率の高さ」。20%に迫る勢いだということです。
「弊社の検査センターでの陽性率についても、第7波のピークでは11%程度にあったのに対して、第8波では18%程度とかなり高くなってる印象です」
こう話すのは、山陰両県でPCR検査を行うR0の藤井政至医師です。
藤井医師は陽性率が約2割に迫る状況だとして、様々な要因がある中、第8波のウイルスは第7波よりもさらに感染力が強いと考えられると指摘します。
R0 藤井政至 医師「検査の対象を効率的に絞っていたりとか、以前よりもすごく広く検査をするということが無くなってきたという一因もありますが、やっぱり主たる要因としては、新しい変異株の感染力が強くなっているというところが強いと思います」
感染者の多くが軽症に分類されますが、亡くなる人も増えています。
この理由については…
R0 藤井政至 医師「インフルエンザと新型コロナウイルスでは、死亡率の差がほとんど無いということは分かっているんですが、どうしても感染力が桁違いに高いところが問題です。感染者の母数が多いので、死者数の数が問題になってきますから」
感染者の数自体が多く、さらに高齢者施設でクラスターが相次いでいることもあり、死者も増えている状況だということです。
R0 藤井政至 医師「ここまで多くの方が感染している現状では、感染=悪ということはないと思います。対策をしていても感染することもあると思います。しかし、適切にワクチンを接種したり、必要に応じてPCR検査をして、移動や会食の際のリスクを軽減しながら活動していくことが大事なんじゃないでしょうか」