「先生もうこれだけやめられたから大丈夫だ。
あんま先生ちにも迷惑かけられねえし、かあちゃん寂しがってるから、俺帰るわ」

うちの女房に果物や食べ物、お菓子、いっぱい袋に詰めてもらって、「ありがとうなおばちゃん」って、帰る。

でも帰った3日か4日後には、ラリって泣きながら電話よこすんです。

「先生ごめん、俺今シンナー、ラリってる。昨日までは先生のこと思い浮かべればこれっぽっちも使いたいって思わなかったのに、昨日学校終わったあと先輩ちに行って分けてもらって、気づいたら吸っちゃってた。
先生、俺のこと嫌いになるか?捨てるか?」
って泣くんです。

「マサフミ、やっちまったものはしょうがない。いいんだよ。今日からうちな、もう1回やり直し。」

またうちで1週間、10日やる。
でも、家に帰せばまた3日4日。
同じことを3ヶ月近く繰り返しました。

「先生、クソの役にも立たないや」

当時、僕は薬物・ドラッグについてこれっぽっちも知らない。
そんな6月24日です。