「悪いな君、うちの新入生?」
「そうだ」
「悪いけどお前、アンパンふいてんだろ。」
シンナーを吸うことを「アンパンをふく」というんです。袋をこうやって口につけてする様子が、アンパンを食べてる様子に近い。
「おう、やってんよ。」

とっ捕まえて、夜10時、家まで送っていきました。
それがマサフミでした。
六畳一間のボロボロのアパート、母一人子一人。
部屋の中にはちっちゃなテレビが1台、ちっちゃな冷蔵庫が1台、勉強机もなければ漫画本もゲーム機もない。
そこでお母さんと二人で暮らしてました。















