稲田本店 成瀬以久 社長
「苦しい時ってどうしようって皆考えると思うので会社の皆にそれを感じてもらってそれが集結したら良いものができるんじゃないかって思っています。」

「蔵の母(かあ)ちゃん」と、自らを位置づける成瀬社長。
社員は「家族」だと話し、休憩時間には率先してコミュニケーションをはかります。
その温かい環境こそが新たな発想の源です。

こうした中から生まれたのが「週末のリキュール」。
特に日本酒離れが指摘される20~30代の女性を狙った商品で、老舗酒蔵の枠にとらわれない新しい発想から商品化されました。

ラベルは「鳥が羽をやすめる」ように「週末には羽を伸ばしてゆっくり休んで欲しい」という思いがこもっているんだとか。

稲田本店 成瀬以久 社長
「酒造りとしては難しい状況ではあるんですけどこういう時こそ『これでいいか』ではなくて『これでどうだ』と言って自信をもってお客様に楽しんでもらえるお酒造りがしたいと思っています」

伝統の味を守るため、老舗の酒蔵の挑戦が続いています。