サッカーワールドカップでベスト8入りの快進撃を続ける国、アフリカ大陸のモロッコ。
2021年末の調査では島根県内に3人だけモロッコ出身の人がいるそうです。
このうち安来市のモロッコ人男性は、日本文化が大好き。茶道や書道、そして居合までたしなむ、まさにモロッコ人サムライです。
島根県安来市伯太町の山あいにある古民家。
縁側でパソコンを叩く着物姿の男性が、その人です。

ファティフ・イムランさん
「モロッコから来ました。東京の会社と仕事しているんですけども、リモートの時代になったので遠隔でさせて頂いています」
ファティフ・イムランさん29歳。
2016年に来日し、2年半前から安来市内で暮らしています。
モロッコで放送されていた日本のテレビアニメや囲碁などで日本が大好きになったイムランさん。
大学では日本文化部を立ち上げ、卒業後にJICAで来日しました。
その後、和歌山県出身の女性と結婚し日本文化を満喫しています。

ファティフ・イムランさん
「2人で10時と3時のお茶を頂いています。モロッコと日本は遠い国だとしても、やっぱり同じ心を持っているのだと思います。特にお茶に関して」

妻 ファティフ・七海さん
「島根のお茶文化はすごいというのを聞いていたので、結婚するタイミングでどこかに移住するってなった時に、何かもう選択肢が島根だとなりました」
モロッコでも日常生活の中で、緑茶を一日何回も飲むのだそう。
松江の茶の湯文化に親しみを感じ、島根県を定住先に選びました。

そしてイムランさん。茶道だけでなく、松江藩藩主・松平不昧公ゆかりの不傳流居相術も今年から学んでいます。