19日、島根県大田市の山陰道建設現場で、インターネットを使って建設機械を遠隔操作する実験が公開されました。
道路工事ではおそらく全国でも初めての試みということで、深刻な人手不足や労働環境の改善などを目指します。
大田市温泉津町の山陰道建設工事現場で動く重機の操縦席は空っぽ。
実は2.5キロ離れた隣の江津市にいるオペレーターが遠隔操作しています。
今井産業・徳富達郎監理技術者
「1つの現場に1人のオペレーターが必ず要りますので、こういった遠隔操作をすることによって複数の現場を(1人が)掛け持ちで切り替えてやることが出来ますので(省力化を図れる)。」
少子高齢化で建設業界も人手不足が深刻な問題になっています。
この日公開されたのは、国交省がデジタル技術での生産性向上や現場の環境改善を目指した実験で、行政や建設業界の関係者が視察しました。
益田市職員
「国や県が発注する(大きな)工事とかぶった時に(人手不足で)うちのが落札しないということも時に出て来ますので。(遠隔操作の)機械化がこの先進めば、そういった部分も減るのかなと。」
中国建設弘済会職員
「若い方が建設業の全体の2割程しかいないという所で、どんどんこれから深刻にはなって来るのかなって。気象とかも結構暑い中での作業という所で、人の安全が結構一番(関心ある)。」
今後技術が進めば、危険な災害現場での作業無人化なども出来るのではと、期待が高まっています。