国が普及を進めているマイナンバーカード。各自治体では、あの手この手で普及率アップに取り組んでいます。
こうした中、島根県松江市が出張窓口を設けたのは、ある意外な場所でした。


松江市職員
「こちらお名前、ご住所、電話番号を…」

マイナンバーカード申し込みの出張窓口に次々と訪れたのは、なんと高校生たち。
窓口が作られたのは、松江市立皆美が丘女子高校の教室です。

生徒たちは、申請用紙に必要事項を記入し提出。説明を受けたあと、顔写真を撮ってもらっていました。

しかし、高校生には一見、必要なさそうなマイナンバーカード。
申請した理由を聞くと…。

生徒
「来年から進学をするので、その時に身分証が必要になるかなと」
生徒
「アルバイトで必要だったので。(友人が)マイナポイントで作ったって言ってて、私もそろそろ作らなきゃなっていう風に思ってたので」
生徒
「すぐに学校でできるって良いなと思いました。簡単でした」

松江市ではおととし、イオン松江ショッピングセンターに、全国のイオン初という交付窓口を開設したほか、昨年度は公民館や大学などで86回の出張を行いました。

こうした結果、10月末時点で交付率は52.62%となり、全国や中核市の平均、県内全体より1ポイントから2ポイント高くなっています。

そして、さらに普及を進めようと、松江市は今回、初めて高校生をターゲットにしました。

松江市 マイナンバーカード交付促進室 仲田雅彦室長
「さらなる申請機会の拡充ということで、今回は学校の方に来させて頂きました。高齢者の方もなかなか申請機会が少ないですので、今は公民館の方に出掛けて行って申請を受け付けたりということをしております」

市は今後も、高校や高齢者施設などに出向き、5分ほどで簡単に申請できることや利便性をアピールして普及を進めて行く考えです。